日之影?
日之影っていう地名、
少し変わっていると思いません?
日之影町に派遣が決まったとき、
”日之影?なんだそれ?
あんまり日が当たらないから?”
と思いました。
そして、
日之影に来てみると、疑惑は確信へ。
”まわりが山に囲まれている。
日がなかなか当たらない。
日陰。
だから日之影か!!”
聞いてみました。
「日之影は日がなかなか当たらないから、日之影って言うんで...」
「違います」
「え」
食い気味でした。
すでに色々な人から何度も質問されていたみたいです。
詳しく聞いてみました。
昔、この地方に”鬼八”という乱暴者がおり、悪行の限りをつくしていました。
その鬼八に困っていた住民は神武天皇の兄の三毛入野命に退治を頼みました。
三毛入野命が部下の軍勢と鬼八を追いかけたところ、
鬼八が大雨で川を増水させて、彼らの進路を断とうとしました。
そのことに命はお怒りになり、天を仰いで天つ神に祈りをささげました。
すると、不思議にも雨ははたと止んで、雲間から
「日の影(雲間の陽射し)」が射し始めました。
川を渡れた命は見事に鬼八を退治できたそうです。
そして、陽射しが射してきたとき、
命は「なんと有り難い日の影か」と言われ、それ以来、
日の影が射したこの地を日之影と呼ぶようになったそうな。
ほお。
つまり、日の影は日陰の意味ではなく、
むしろ日が当たったところという意味だったのですね。
失礼いたしました。
でも、日之影は名に恥じないくらい綺麗なところだと思います。
写真は日向ぼっこ中のもの。
綺麗なところでしょう?
これから、日之影の伝説や文化、風習、人々、美味しいもの!!
をもっと知りたいなあと思いました。